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  • 執筆者の写真FUMIKO MIYAZAKI

福島美術館にてリトグラフのワークショップのご報告(2日目)


いよいよ 2日目スタート! 10時スタートなのですが、開館時間前から既に皆さん集まっておりました。

描いてます。版をつくってます。すごい熱気です!。

リトグラフ ワークショップ

私も今日の段取りを頭に入れて・・・、とにかく午前中は製版です。できた方からお昼ご飯が食べられます。

リトグラフ ワークショップ

丁寧にSK液(アラビアゴム)を塗って、丁寧に丁寧に・・・。そして乾かします。ここは うちわ が大活躍。

製版の工程は昨日見てたはずだけど 実際にやってみるのとは全然違いますね。でも不思議、ていうかちゃんと皆さん出来てます。あ〜良かった〜。 今回はチンクター返しですが、きちんと描画部分が反応してくれていれば、多少のことは大丈夫!SK液はむらなく奇麗に塗る!とか 水厳禁! とか言ってますが・・・皆さんきちんと奇麗にできてます。

私もほっとしました。さあ 順番に製版です。皮ローラーは2本しか無いので順番にお願いします。

そして終わった方からお昼ご飯です。

最初の方はお昼ご飯+展示も見れちゃいました。すみません、早く刷りたいですが、私もお昼ご飯食べさせてもらいます。もう少しおまちください・・・。

版ができたら 後は刷るだけです。

リトグラフ ワークショップ

今日も美味しいお弁当を頂きました。ありがとうございます。

さあ、いよいよ刷りです。一度製版インクを洗い落としてから、インクを盛り直します。ここからは常に版を水で湿らす事を忘れないでね。

プレス機は1台、カラーローラは3本製版ローラーは2本 フルに使いますが、全員一斉にはできませんので、譲り合っておねがいいたします。他の方のを見る事も勉強になりますので・・・。

みなさん 真剣です。が一斉に始めるとちょっとやっぱり場所が狭かったですね。

部屋は広いので、もう少しゆったり使っても良かったかと、描画用のテーブルの上でも それぞれの版を置いてインクを落とす作業をしてもらいました。

ここまでくると参加者の間にも団結力が生まれて、お互いに声をかけあい、プレス機を使う順番やゴムローラーを使う順番など積極的に、声をかけあう姿がとても印象的でした。

ん・・私1番、じゃあ2番 3番 4番 5番 ・・・ん・・・あっという間に順番が決まったのはよいけど、まあまあ 落ち着いてやりましょう。でも版画合宿のような感じでいいです。私も気合いが入ります。

 今回は限られた時間なので 皆さん必死です。昔 私が学生だった頃 終電が迫る中、もう一枚、もう一枚 と刷っていた頃を思いだしました。結婚してからも保育園のお迎えまであと何分だからと必死でインクを拭いて片付けたりと、そのカウントダウンが始まるとものすごく集中するんですね。

リトグラフ ワークショップ

 真剣です。

リトグラフ ワークショップ

刷れました!一枚目は薄いです。でも刷っていく度にだんだんとインクがのってきますので、もう一枚刷りましょう。

もう、要領は分かりましたね。自分でどんどん出来ますね。楽しい時間です。描いた物が版になって紙に写ります。

さあ、版を乾かさないようにだけ 注意して。

そして、出来た方は今度は隣の方に教えてあげたり、と分かる事はどんどん自分たちで進めて行くようになりました。素晴らしいです!

ちょっと欲張って茶色いインクも用意しました。なんだかバタバタでしたが、すくなくとも3枚は刷れたでしょうか?

みなさん個性的で素敵な作品ばかりです。壁に並べてみました。講評なんて偉そうなことは言えないけど、すこしでも満足して頂けたら嬉しいですし、逆にこの短時間の中で、ほんとうにザッとしか説明できなかったこともあるのに、すさましい皆さんの理解力と団結力?でこの2日間充実した時間を過ごす事ができました。それが絵にちゃんと現れていたように思います。リトグラフは人の気持ちが一番素直に現れる版画技法だと思います。本当に素敵です。

最後は拍手で終わりました。なんかじわ〜と 皆さんの暖かさを感じました。

福島のリトグラフ講座はホント熱かった〜〜。いや〜私も皆さんに負けないように、またリトグラフ 刷るぞ〜!

本当に学芸員の方にはお世話になり ありがとうございました。

もう少し描く時間があった方がよかったかな〜とかインク台の並びとか改善点もありましたが、また機会がありましたら、今度はもっともっとじっくり描く時間をとってもよさそうですね。

帰りの新幹線で 1人ビールで福島に乾杯!!。

ちなみに私の参考作品としてお見せした作品は このように うちわ になりました。お見せしたのは画像にはありませんが、別の紙に刷った単色でしたので、この場を借りてご報告です・・・。

夏のうちわ展 フェイアートミュージーアムヨコハマ

こちらは「夏のうちわ展2017」 フェイアートミュージーアムヨコハマ に展示いたします。

 (詳しくはこちら→ http://www.f-e-i.jp/exhibition/3434/)

宜しくお願いたします。

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