• FUMIKO MIYAZAKI

しべつアーティスト・イン・レジデンス後半編1


北海道士別市へ秋に行ったアーティスト・イン・レジデンスの成果発表として2月の中旬から再び士別市を訪れました。名も知れない版画家ですが、少しでもアートに触れる楽しさや素晴らしさ、を感じて頂けるように努力したつもりです。また士別の皆様からも士別の良さを私たちに伝えようと休日もおしまず私たちにつき合って下さいました。雪国の方の苦労も何も知らない私たちの突然の申し出にも快く承諾して頂き、本当に本当に、充実した10日間を過ごす事が出来ました。ありがとうございます。感謝感謝の成果発表となりました。

出発したのは2月17日 旭川空港近くはこんな雪の断層が・・・。

表面は ふわぁっ としていて粉砂糖のようなぁ〜てこんなケーキあったな〜ミルフィーユケーキ〜だな〜

って思ったのですが・・・。

前日にすでに士別に到着していた版画家の酒井さんは なんと 豚の角煮 と言う。ん〜なんか悔しいけどその言葉のインパクトにやられ もうそれ以降は 角煮 にしか見えなくなってしまった・・・(なんてことしてくれたんだ〜)

今年の雪は例年にない程の大雪だそうで、本当に雪の処理に皆さん困っている様子。あちらこちらに除雪機でシャープに切りとられた豚の角煮 いや 雪の壁が1メートル以上場所によってはその倍程はあるか・・・。元々除雪した雪のスペースとして道路も広く作られているが、雪の壁が景色を遮ってしまうので、裏の路地のような所では 車が突然 顔を出して現れるので、運転も大変そう。まるで真っ白いおもちゃの国の中を走っているような不思議な感覚です。

上はまあまあ 良く出来た角煮 いや 民家の前にはだいたいこんな風に雪の壁が。

下は木の上に偶然残された 角煮 いや 雪の塊。食べられません。

さて 角煮の話はおいといて・・・。

到着してすぐは大人のリトグラフ講座の会場準備です。段取りを話し合って、動線や材料の確認、版の準備などを行いました。大人の講座は一週間またいでの日曜日、土曜日、日曜日の3日間に渡って開催されます。基本は描画に1日〜1日半 製版に半日 刷り1日 という流れですが、それぞれの進み具合や予定に応じて一斉に刷りにならないように参加者で協力して進めて頂きました。プレス機は1台しか無い事と、皮ローラーも今回は私と酒井さんの自前のローラーしかありません。

ただ みなさん版画がお好きな方が多くいらして銅版画や木版の経験は十分にあるので、インクの取り扱いも慣れていらっしゃるようでした。1人がローラーでインクを盛る作業に入る時にはもう1人スポンジで版を湿らす係をお願いして、協力して進めていただきました。

3日間で素晴らしい作品ができあがりました。 雪国らしく雪のイメージの作品も沢山あって素敵でした。今回始めてのリトグラフ制作だったのですが、描画材の特性をうまく生かして クレヨンのやわらかい表現が上手にできていました。それが 雪の表現にも良くマッチしていたように思います。画面の形も 好きな形 好きなサイズと自由にとって頂けたので、こうやってならべて観るととても楽しいです。そして今回は皆さん細かい表現の方が多かったので、紙を湿らして刷りました。このあと しっかり水張りをして 展示して頂きます。

そして 大人の講座の合間に 子どもの版画講座も開催しました。こちらは2時間だけのワークショップ形式なのでリトグラフとは何ぞや?という細かい説明は置いといて、版画って楽しい! リトグラフって楽しい!と思ってもらえるように、なるべく身近にある材料を使って版に描いていきました。

とにかく2時間しか無いので、製版もはぶきます。

要するに描き終わった時にはアラビアゴムかクレヨンのどちらかが、版上にのっている状態です。もう少し詳しく言うと、

①アラビアガムベースの描画材で描く

②クレヨンで塗りつぶす

③全体にアラビアゴムを塗る

これで製版完了です。これは私がよくやる反転技法反転刷りです。インクの色を変えるのは大変ですが、ネガ版を作って、白いインクを盛って、紙の色を変えれば色々なバリエーションが楽しめます。油性の描画材でしか描けないと大人の講座では言いますが、こちらでは水性の描画材で描きます。刷るのも黒いインクでは無くて白いインクです。そうです 全て反対の事をやるので反転技法反転刷りです。これもリトグラフです。

あとは クレヨンをプリントクリーナーで拭き取った後 水で描画部分も奇麗に拭き取り白いインクをのせて、色紙に刷ったら出来上がりです。1人最低2枚は刷りました。1枚目は好きな色紙を選んで刷っていた子ども達ですが、2枚目は絵がはっきり出る方が良いとわかり、濃いめの色紙を選んで刷っていました。

実は 今回は士別博物館学芸員の本部さんに協力して頂き、昆虫の標本を用意して頂きました。参加者が高学年の子が多かったので、少しでも細かい描写に取り組んでもらいたいとのねらいもあります。もちろん自由な発想で描いてもらってもオッケーなんですが・・・さてさて 画面いっぱいに元気な絵ができましたね。

さて 

肝心の作品展示風景と番外編は次のページしべつアーティスト・イン・レジデンス後半編2につづく・・・。

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