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  • 執筆者の写真FUMIKO MIYAZAKI

個展の振り返り・・・


ギャラリーARKでの展示は無事に終了しました。コロナ禍ということもあり心配でしたが、最終日は雨にもかかわらず、DMを濡らしながらも来場くださった方もいて、本当に本当にありがとうございます。

今回は油絵の作品がメインの展示でしたが、私としては初めての試みでした。


普段はリトグラフによる版画の作品が主なのですが、版画の中でもリトグラフは描いたものがそのまま版になるので、それほど表現したいものに違いはなかったと思いますが、なんと言っても色が無限に使用できることと、マチエールがあること、に大きな違いがあり、しかも、どんどん上描きができるので、作品がいつになったら完成するのか?と常に見えないゴールを探すような時間だったと感じています。


そして、一番悩み、悩み、発見したのは、額装の事。

版画の作品はマットにはめ込む感じで、イメージサイズのすべて、または場合によって紙の耳の部分まで余すことなく額におさめるのですが、 油絵は箱型の額以外は、5ミリ~7ミリ程度フレームに隠れてしまう。しかもフレームの幅も広いものが多いので、絵の一部という認識があります。


私の場合、キャンバスの側面まで絵の具をのせるので、5ミリ隠れると絵の見え方が全く変わってしまうのです。そんなことに気を付けながら、まず、ひとつ 額に入れてみたら、びっくり。壁と絵の境目を上手くつなげてくれる魔法のアイテム?のよう。


もう一つ もうひとつ と 額に入れたくなって、結局ほぼすべての作品を額におさめたくなって・・・

作品の完成を待たずにとりあえず額縁を先に用意。


だんだん期日が迫ってきて、

焦る気持ちをおさえつつ、

でも絵はなかなか仕上がらない・・・ 


とりあえず合いそうな額に




入れてみてびっくり。


もう完成していた!





というような。


















  

                             「テーブルの上にはいつもの」 F4号oil on canvas


それで

10年前 グループ展に出展した作品を思いだした。

同系色だから合うかな?とナチュラルなフレームに入れていたが、飾ってみると

いまいち だったこちらの作品。絵は気に入っていたのだが・・・。

思い切って 特注の額を作ってみた。

特注になったのは、絵のサイズが自作のパネルにキャンバスを張ったものだから。

約F3号サイズ・・・


少しアンティーク調のフレームにしてみました。

「奏でる」約3号 oil on canvas



こちらは 箱形の額に  


「広くて青い」 F8号 oil on canvas


やっぱり 色で表現する事が すきだし 線の表現もたいせつ。 アーティストとして世の中に何かを伝えたいとか・・・というより 私の場合は身の回りにある何でもない日常の中にひらめきがあって、穏やかな時間があって、みんなと同じように悩みながらいる ということ。


そして私として普通にいられること。 ふつうであること とは 実は 人と違う ということ。自分が自分らしくいられるのは 絵を描くことができるから。絵の中には 実は嘘がいっぱいだけど 誰も不幸にはしない。そこには唯一本当の自由がある。そんな自由な世界に魅力を感じているのだと思う。


@fumikomiyazaki









































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