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執筆者の写真FUMIKO MIYAZAKI

アワガミ国際ミニプリント展2017


アワガミ国際ミニプリント展2017

 阿波踊りで有名な徳島県で開催されています アワガミ国際ミニプリント展2017へ行って参りました。写真は今回の大賞の瀧本友里子さんと 準大賞 大塩紗永さん の作品です。どちらも木版なのですが対照的な表現でどちらもすばらしかったです。そして 今回 私は・・・審査員賞をいただきました。 A4サイズという限られた大きさの中での作品ですので 細かい所まで繊細な表現が求められるミニプリント展ですが、審査委員賞ということで 技法とかそういう事ではなくてで純粋に作品を評価して頂いたようで 本当に嬉しく思います。

こちらは優秀賞です。外国の作家が多数受賞しております。

上の左から2番目の作品が私の作品です。こちらは藤森洋一審査委員賞 です。ありがとうございます。作品は雁皮紙に刷ってあります。手の部分と顔の部分は裏打ちをする時に1枚2枚と雁皮紙を重ねて張り合わせることにより、肌の色合いの違いを表現しています。この写真では分かりづらいですが、服の部分ではレースの模様が白いインクで刷り込まれていています。

審査委員の小林敬生先生です。

ここ 阿波山川駅から オープニングセレモニーのある会場までは 徒歩で15分くらいです。ほとんどまっすぐなのですが、本当にのどかな所で 実は少し迷ってしまいました。浮かれていたせいか 少し行き過ぎてしまったようです。でもその道中は一緒に行った瀧本雅美さん(木版画作家)とわいわい楽しく歩きました。 途中 田んぼのあぜ道を歩いたりもして・・・でも無事に到着しました。 

これは 和紙伝統産業会館です。円筒状のデザインは コウゾなどの材料を煮る作業をしていた釜のデザインを模したそうです。現在はこの建物の中央でこの下の写真のように和紙を製造する工房があります。朝から夕方まで職人さんが手作業で和紙を漉いています。

この展覧会では出品された作品のすべてが展示されています。審査員の目ではなく 皆さんの目ですべての作品を是非見てほしいと思います。作品の下にバーコードがついていて読み取ると作品の詳細なデータを見る事が出来ます。購入できる作品は値段もわかります。

こちらは 楮(こうぞ)です。

こちらは三椏(みつまた)です。

セレモニーの次の日は浮世絵の刷りの実演のイベントがありました。今回は写楽の版画を昭和時代の復刻版を使っての実演になりました。背景にはキラ刷りがされてあって、そのキラ刷りまでの刷りを見せていただきました。

そしてさらに次の日はリトグラフの石版の実演です。飛行機の時間が迫っていたので石を研ぐ所までしか拝見できず失礼致しましたが、今後近い将来 リトグラフで使用するアル板が無くなると言う話もあり、そうなると また石に戻っていくのでは無いかという事です。改めて石で作るリトグラフの魅力を再発見したのでした。なかなか石を研ぐのは大変なのですが、包丁を研いだり、磨いたりという作業は結構好きなので、はまりそうです。研ぎながら どんな絵を描こうか考える・・・そんな無になる時間は以外といいもんです。 でもやっぱり・・・・。

徳島土産ナンバー1 のすだち です。地元の方のおすすめで袋に沢山入っているのを買いました。今の季節なら香ばしく焼いたさんまにかけたり 新鮮な刺身にかけたり、お酒にも相性ばっちりです。すだちというと酸っぱそうですが、以外とそうでもなく香りがさっぱり爽やかな感じです。帰宅したらビールが冷蔵庫に無かったので梅酒にすだちをちょっとしぼって頂きました。お疲れさまでした。

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