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  • 執筆者の写真FUMIKO MIYAZAKI

しべつアーティスト・イン・レジデンス後半編2


こちらが展示会場となっている士別市生涯学習情報センターです。日本版画協会の巡回展もこちらで開催して頂いてます。

しべつアーティスト・イン・レジデンス後半編

しべつアーティスト・イン・レジデンス後半編

しべつアーティスト・イン・レジデンス後半編

手前は極寒の駅前広場で石を彫り続けた渡部さんの石の作品です。士別の山脈をモチーフにしているそうです。奥は黒曜石を積み上げた真木さんの立体作品。真木さんは3ヶ月住み込みで士別で仕事をしつつ滞在して作品を作り上げました。

私もそうだけど 作家業だけでは食べていけません。皆さん仕事と制作を両立して必死に作品と向かい合っています。そこまでしてどうして 作品を作るのか?なぜ描くのか?この期間中 実はこんなテーマが頭をついてはなれませんでした。当然答えは出ませんが、少なくともまたひとつ作品を残せた事に、少なからず達成感は感じております。

今回士別にいる間は家の事は家族に任せて出てきました。仕事と制作の両立は大変ですが、仕事と制作と家事の両立も大変です。(今回士別にいる間は家事からは解放されましたが・・・家族よ〜ありがとう〜)でも 生きるためですね〜きっと。

しべつアーティスト・イン・レジデンス後半編

こちらの4点が私の出品作です。

一番左の作品はお世話になったトマト農家のイナゾーファームさんの畑周辺のあぜ道なのですが、ちょうど一度雪が降って解けた後だったのですが、畑のあぜ道にトラクターで走ったタイヤの跡がキラキラ光っていたのがとても印象的でした。これから迎える厳しい冬に向けて必死に準備をするご主人の働く姿も描き込みました。タイトルは「ふゆへ」です。

隣は「Happy Birthday!」 と 「イナゾーファーム」

タイトルの通り ちょうど5歳の誕生日を迎え、にぎやかな食卓をみんなで囲む様子とまさにイナゾーファームのみなさんを描きました。

右は「満点の星の丘」 どこまでもつづく草原で何にもしないで ただそこにいる というなんとも贅沢な・・・。季節が秋でしたので、緑色の中に細かく見えた様々な色をモノタイプで表現しました。

レセプションには多くの方が集まって下さいました。士別市の副市長や 実行委員長の士別市在住の版画家の小池暢子さんからスピーチを頂きました。小池暢子さんは日本版画協会の会員でもある 大先輩です。パリに留学中のお話などたくさんの事を聞かせて頂きました。そして一度は海外留学を経験しなさい!と強くおっしゃられました〜。

しべつアーティスト・イン・レジデンス後半編
しべつアーティスト・イン・レジデンス後半編

さて ここからは番外編です。 版画講座とレセプションなどの隙間の時間に行った士別の雪山などの写真です。

この かんじき  を履いて雪の中をサクサクと歩いて山を登っていきます。右側の写真は夏は畑だった所です。その間をまっすぐに抜けて奥の山を目指します。このまっすぐな道がとてつもなく長いのです。一歩 足を踏み出すと20㎝〜深い所では30㎝程は沈み込みます。なので もも上げをしながら歩いているような感じです。休憩をはさみながらゆっくり進んでいきました。

休憩する時はこんな風に足で雪を踏み固めて お行儀よく座って・・・。学芸員の森さん 楽しそうです。

所々解説を交え 雪山を楽しんでいましたが、時間が、そろそろヤバい・・・。帰り道では(上の写真の場所)ホワイトアウト ならぬ ブラックアウト?寸前?天気が急変して結構な雪が降っています。真ん中の小さな黒い点が私の先に歩いている人、まっすぐ行くだけなのですが、こうなると遠い感じですね〜。

次の日は全身の筋肉が〜程よく引き締まった感じ〜。(あくまでも筋肉痛とは言わない・・・)

そして 

また別の日には ワカサギを釣りに連れて行っていただきました。

こちらは駄目もとで リクエストしてみましたら 色々と手を尽くしてくださり 釣り名人のすーさん もご一緒に 朝6時出発で 行く事になりました。

天気は上々。車で30分くらいかな、けんぶち桜岡湖に到着しました。この一番奥の小さなテントです。釣り名人すーさんのおすすめのスポットです。ここだけの話ですが、他のテントでは釣れていなかったようです。

とにかく テントの中にいても足下から冷えてきます。寒いのですが、釣れると寒さも忘れてしまいます。水深が約6メートルなのですが、 だいたい4〜5メートルくらいで釣れていたように思います。ピクッ と竿がふるえたら すぐに引っ掛けてタイミングよくつり上げて行きます。始めは良く逃げられていましたが だんだんと コツがつかめてきました。なんと 大漁でした〜。

上のフォーク付きのタッパーはスーさんの手作りの入れ物です。釣れたワカサギをすばやくはずす道具です。

さすが 釣り名人 道具も色々と工夫して手作りするのですね〜。

そして 釣れたワカサギは・・・

もちろん その場で 揚げて塩(源気商會のクリスタル岩塩)でいただきました。おいしかった〜です。

それにしても 食べるのはあっという間です。しかも 美味しい!以外は無言で・・・。もぐもぐ・・・。

食後はすぐに撤収して午後からは 博物館でワークショップの打ち合わせなどしました。

滞在期間中に記録した気温は −18.2℃ でした。寒いですが、空気が乾燥しているので、体感的にはそこまでではない感じです。が やはり 寒いです。関東では単なるファッションアイテムでしかなかった 毛糸の帽子や手袋 レッグウォーマーなんかが本当に役にたちました。

そして2月28日自宅に帰りふと家の周りを歩いていると なんとカワズ桜が 満開を迎えようとしていました。

一気に春へとタイムスリップ。

この度は

お世話になった 士別市の教育関係の方々 士別市博物館の方々 さらにイナゾーファーム谷さん すーさん そして士別市の皆様 心より感謝申し上げます。

大人のリトグラフ講座、子どものワークショップについては前のページしべつアーティスト・イン・レジデンス後半編1をご覧下さい。

しべつアーティスト・イン・レジデンスのFacebookページもご覧下さい→https://www.facebook.com/shibetsu.art/

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